2009.06.27 歯科治療全般

ファイバーポスト

より審美的な支台築造に

　土台が大切なのは全ての物事に共通ですが、歯科医療にとっても、支台築造は大きなテーマでした。特により自然な審美性が求められる現代の補綴治療においては、求められる条件はより厳しくなっていると言えます。支台築造用ファイバーコアは、光の透過性によりオールセラミッククラウンなどが自然な透明感のある仕上がりとなり審美性が向上します。また、金属ポストに匹敵する強度を持ちながら、弾性係数が象牙質と近似しているため応力集中が起こりにくく、歯質へのストレスを軽減することが出来ます。最近では、専用のレジンセメントやレジンコア材料とのセットで開発されている製品も多く、接着性に優れているので、強度を確保しやすいなど、強度と審美性に優れた支台築造には、必須のマテリアルになっています。さらには、腐食抵抗性が高いことや、メタルフリーで支築造が可能なので金属アレルギーの心配もありません。その他にも、金属ポストと比較して削るのが容易なので再根管治療時に歯質の喪失が少ないなど、多くの利点を持っています。